私が転職支援する際に、候補者の方へ、「何歳までにいくら稼ぎたいですか?」と聞きます。
すると、転職理由が現職の年収に不満を感じていて、年収アップさせたいという方は、「30代後半までには年収1,000万円くらいですかね。。。」と答えてくれます。
“年収1,000万円” を目標として考えている方が多いようです。
一次請けSIerや大手事業会社、コンサルティングファームにいる方であれば、現職に居続けても年収1,000万円以上稼ぐことは可能です。
年収1,000万円だけを目標にしているのであれば、二次請けSIerでも可能かもしれませんが、達成するのが、40代後半や役員クラス以上の役職になるまで待つしかないでしょう。
二次請けSIerで働ていることが悪いとは言いませんが、早い段階で高い年収を求めたり、スキルアップを希望するのであれば、転職を視野に入れたほうがいいのは間違いありません。
二次請けSIerが年収1,000万円を超えるためには
IT人材の需要は高く、日経新聞によると、NECは新入社員に年収1,000万円以上を支払う制度を導入すると発表しています。
※参照元:2019年7月9日発行の日経新聞「NEC、新卒に年収1000万円超 IT人材確保に危機感」
あくまで、一例にすぎませんが、NECだけでなく、LINEやNTTデータ、ソニーなど大手企業が優れたIT人材に高年収を提示して確保する動きが活発になっています。
それは転職市場でも同じで、優秀な二次請けSIerの方を大手一次請けSIerや大手事業会社、コンサルティングファームが積極的に採用しています。
大手一次請けSIerに転職する
単純なことですが、プライム案件に携われる一次請けSIerの給与が高いのは間違いありません。
携わる仕事も要件定義や設計といった上流工程のものが多く、作業者より指示できる人材を欲しています。また、受注しているシステムの開発規模が大きく、1億円以上のものもあります。
扱っている額が大きい分、そのシステム携わっているシステムエンジニアの方達が、高い給与を得ているのは言うまでもありません。二次請けSIerの方が転職理由に「年収アップ」を求めて一次請けSIerに転職することは多いです。
大手事業会社に転職して時給アップ
二次請けだけでなく、一次請けSIer出身の方が、次の転職先として、大手事業会社のIT部門を選ぶことも多いです。
以前、掲載した
でもあるように、ビジネス検討フェーズに携わること、また大手事業会社であれば、扱っているシステムの開発規模が大きいため、年収アップが望めます。
リクルートテクノロジーズなどのリクルートグループやファーストリテイリング、DeNAなど大手事業会社であれば、30代前半で年収1,000万円を達成している方が多いです。
また、大手事業会社では働き方改革が推進されており、残業時間の抑制によって、大手SIerと同じ年収だったとしても、労働時間が短いです。
そのため大手事業会社のほうが時給ベースで考えると高い可能性があります。
コンサルティングファームに転職して大幅に年収アップ
20代後半で年収1,000万円を目指すのであれば、コンサルティングファームへの転職がオススメです。
仕事量が多いため、残業過多になりがちですが、その分、給与が高いです。またコンサルティングファームでは、ITコンサルタントや戦略・業務コンサルタントとしてのスキルも磨かれるので、20代後半のうちに、年収・スキルアップを望み転職をする方も多いです。
転職先のコンサルティングファームとしては、デロイトトーマツコンサルティングやPWC、EYなどの外資系コンサルティングファームだけでなく、ベイカレント・コンサルティングやアビームコンサルティングといった日系コンサルティングファームになります。
【注意】フリーランスになることはオススメしません!
最近では、フリーランスになる方も増えてきておりますが、まだリスクのほうが高いです。
一時的に給与が上がりますが、初めて数年は順調に年収1000万円をキープすることはできても、年齢が高くなると単価が高いため案件を受注できなくなることもあります。また、継続して案件を獲得できる保障がありません。30代を過ぎて、フリーランスから一般企業に戻ろうと転職活動をしている方もいます。フリーランス時代に高年収をキープしていた分、いざ、転職するときになると、今より低い年収でオファーされてしまい、転職難に陥ります。
二次請けSIer出身者を大手企業に転職支援した経験あり
二次請けSIerの方を一次請けSIerや大手事業会社、コンサルティングファームへ転職支援させていただいた実績が多数あります。
なかには、中小事業会社に転職して頂き、経験を積んで、再度、私経由で大手事業会社に転職支援したケースもあります。
転職軸は人それぞれですが、年収をメインで考えるのも1つです。
二次請けSIerにいることを不満に感じている方がいれば、ぜひ、相談ベースでも良いので、ご連絡ください。
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