私は年間で約250人から300人のSIer出身のシステムエンジニアの転職相談を受けます。その面談ではSIer出身者ならではの転職理由をよく耳にします。
一般的な転職理由には、人間関係やキャリアアップ、残業が多いなどと、ネガティブなことばかりですが、システムエンジニアの方の転職理由はポジティブな点も多いです。
今回は、私が転職支援を行ってきた候補者の転職理由で多かった内容をご紹介しようと思います。
システムエンジニアの転職理由について
システムエンジニアの転職理由はポジティブなことが多く、また転職しないと実現できないことばかりです。
私がキャリアコンサルタントだから、という訳ではありませんが、下記のような理由で転職したい方は、迷わずエージェントに相談することをオススメします。
1:スキルアップ&上流工程に携わりたい
一次請け、二次請けのSIerの方の転職理由で最も多いのが、プライム案件に携わることができず、常に下流工程での仕事だから転職したいという理由です。
20代前半の若い間は、保守運用フェーズの案件で経験を積むことは大事になってきます。
ただし、年収やキャリアアップを考えると、PMとして上流工程の仕事に関わっていないと、大手企業やコンサルティングファームに転職することは難しいです。
2:今より年収をアップさせたい
「年収をアップさせる」と意味合いには、私の考えとしては2つあります。
単純に「今よりも年収を上げる」という考えであれば、コンサルティングファームを私はご提案させていただきます。
特に外資系コンサルファームでは仕事量が多く、残業過多になりがちです。そのため残業代がそのまま年収に加算されて必然的に年収が上がります。
SIer出身者がコンサルティングファームへ転職して、年収100万円以上アップした話はよくあることです。
そして、もう1つが「今より時給を上げる」ことです。
私がオススメしているリクルートグループ各社は、働き方改革を推進しており、年間労働時間が2440時間と制限されています。
そのため、1日多くても約10時間の労働時間となり、残業時間は約2時間となります。
それでもリクルートグループの給与は高く、現職で残業が多く給与が高かった方にも、同等以上の年収を提示しています。
私が転職支援した方の中には、リクルートテクノロジーズに転職して、年収200万以上アップした方もいます。
3:事業会社に移りビジネス検討フェーズで仕事がしたい
SIerはシステムを開発すること自体が目的となっているため、「何故そのシステムをつくるのか?」というビジネス検討フェーズに携われることはありません。また、SIerで働いている方の多くが、作ったシステムがどのように活躍しているか、知りたいと思うのは当然だと思います。大手SIerで働いている方でも、こういった理由で転職を決意している方が多いです。
SIer出身者に限らず、大手コンサルティングファームから事業会社に移る方も多いです。ただ転職先によっては、コンサルティングファームからの転職となると、年収が下がるケースもあります。
4:扱っている案件の規模が小さい
システム開発規模がどれも小規模で受注額の小さい案件しか扱っていないSIerもあります。
その会社で、いくら経験を積んでも、身に付くスキルには限りがあります。
転職市場ではシステムエンジニアの需要は高いのですが、小規模案件しか扱っていないシステムエンジニアが大手企業に転職するのは、非常に難しいです。
それでも大手事業会社に転職したいと言う方に、私は小規模から大規模までの開発案件を幅広く扱っている事業会社をご提案します。
そこで大規模案件の経験を経て、大手事業会社へ転職をするという、将来を見据えた転職支援も行っています。
5:客先に常駐するのが辛い
大手SIerに入社しても、就業先がクライアント先であることがよくあります。
開発プロジェクトによって、常駐期間は異なりますが、何年も自社に戻らない方もいます。
そのため、SIer出身者の多くが、転職する際の希望職種に「社内SE」と記載している方が多いです。
またクライアント先が変わることによって、様々なプロジェクトに携われるため幅広いスキルが身に付きますが、専門的な分野に特化したスキルを身に付けたいなら、事業会社をオススメします。
SIer出身者の話を聞くと、SIerで働くことを今後のキャリアのための修行と考えて、将来的に事業会社やコンサルティングファームへの転職を視野に入れている方が多かったです。
SIer出身者の転職実績には自信があります
私が今までに転職支援してきた候補書の大半がSIer出身者です。NTTデータやIBM、富士通などの大手SIerや中堅SIer出身者です。彼らを希望する事業会社やコンサルティングファームへ転職支援してきました。転職理由は様々ですが、本人の希望に合った案件をご提案させていただき、内定獲得までのご支援をしてきました。
もし事業会社やコンサルティングファームへの転職を希望している方は、相談ベースでもいいので、ご連絡ください。
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