私は過去14年間、IT専門の転職エージェントとして多くのITエンジニアの転職支援をしてきました。
その中でもSIer出身者とお会いする機会が圧倒的に多いです。
そんな私から1つ質問です。
SIerにいる方が転職を考える場合、どのような企業が転職先の候補になるか、わかりますか?
SIer出身者の転職先は、大きく分けると3つになります。
事業会社、SIer、コンサルティングファームです。
今回は多くのSIer出身者とお会いしてきた私だからこそわかる3つの転職先候補をお伝えしていきます。
転職先Ⅰ-経験・技術力を求めて、一次請けのSIerに転職
まず、転職先の候補として、一次受けのSIerがあげられます。
在籍中の会社が二次請けSIerの場合、より上流工程の経験を積むために、一次請けのSIerに転職するというパターンです。
より大規模なプロジェクトでの経験を積みたいという理由で、一次受けSIerへ転職する方もいらっしゃいますね。
SIerが受注するIT案件は増え続けているので、スキルセットや志向性が合えば積極的に採用されています。
その他、一次請けのSIerにいる方でも、より高い技術力を持っている他の一次請けのSIerに転職する方もいます。
転職先企業の一例としては下記などが挙げられます。
- TIS
- エヌ・ティ・ティ・データ(NTT data)
- 日本ユニシス
- 伊藤忠テクノソリューションズ
- 新日鉄住金ソリューションズ
転職先Ⅱ-要件定義以前のフェーズから関わりたい方は事業会社に転職
2つめ転職先候補は、事業会社です。
SIerで受託開発を経験してきた方が、事業会社に転職するケースです。
特に、自社サービスを持っている会社に転職する場合が多く、その理由は事業会社に転職することで、IT戦略やIT企画など、要件定義以前のフェーズから関わることが可能になるからです。
現在、多くの事業会社で業務のIT化を進行しています。
そして、より早く、より効率的・効果的にIT化を進めるためにIT部門の内製化を進める企業も増えてきています。
そのため、システム開発を経験してきたSIer出身者は積極的に採用されています。
転職先企業の一例としては下記などが挙げられます。
- リクルートテクノロジーズ
- リクルートコミュニケーションズ
- リクルートライフスタイル
- リクルート住まいカンパニー
- ディー・エヌ・エー
- ミスミグループ本社
- アイリッジ
- UTグループ
転職先Ⅲ-キャリアアップ&高年収を望むならコンサルティングファームに転職
3つの目の転職先候補は、コンサルティングファームです。
コンサルティングファームでは、大規模プロジェクトでの上流工程の経験を積むことができます。
SIerでは経験することがない、IT戦略コンサルティングや業務改革コンサルティングなどにチャレンジしたいという理由を多く聞きます。
経験できる業務の幅が広がるので、SIerにいる方のキャリアアップを実現させる転職先として、コンサルティングファームは人気が高いのだと思います。
また、SIerや事業会社と比べると年収が高いので、年収を上げるために転職したいという魅力もあります。
企業のIT化に伴い新システムの導入や、既存システムの見直しなど、ITコンサルタントが求められるケースが増えていることにともなって、
クライアント企業からの依頼に対応するため、コンサルティングファームでは以前より採用ハードルを下げてでも、システムのことがわかるSIer出身者を採用しようとする傾向がみられます。
コンサルティングファームに転職するのは今がチャンスです。
クライアント企業からの依頼に対応するため、コンサルティングファームでは以前より採用ハードルを下げている状況です。
そこまでしてでも、システムのことがわかるSIer出身者を採用しようとする傾向がみられます。
転職先企業の一例としては下記などが挙げられます。
- デロイトトーマツコンサルティング
- EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング
- PwCコンサルティング
- アビームコンサルティング
- アクセンチュア
- フューチャーアーキテクト
- ウルシステムズ
- SHIFT
- ベイカレント・コンサルティング
- ビジョンコンサルティング
SIerから転職するなら、今がチャンス!?
昨今のITエンジニア不足からSIer出身者を採用したい企業が増えています。
SIer、事業会社、そしてコンサルティング会社で積極的に採用しています。
あなたのやりたいことができる会社が見つかったら、積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
IT業界に詳しい転職エージェントに相談しながら転職活動を進めれば、一層効率よくなると思います。
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