私はこれまでに、約300人以上のSIer出身者の方を転職支援してきました。
転職市場でのSIer出身者の需要は高く、ほとんどの方が転職先に困ることはありません。
しかし、自分が転職したときにどのくらいの年収になるのか、イメージができていない方が多く、転職することを躊躇しています。
下記に私がこれまでに転職支援してきた方のモデル年収&オファー年収を例に出しながら、説明していこうと思います。
SIerの転職先オファー年収について
SIer出身者の転職先で想定されるのが、
- 事業会社
- コンサルティングファーム
- 他SIer
上記3つになります。
私が転職支援してきた方の多くは、SIerから事業会社もしくはコンサルティングファームへ転職しています。
SIerからSIerへ転職支援した経験もありますが、母数としては少なく全体の1割~2割くらいです。
というのも、SIer出身者の多くが事業会社やコンサルティングファームへの転職を強く志望しているからです。
その理由について、SIer出身のシステムエンジニアの転職理由5選をご覧頂ければと思います。
大手事業会社であれば年収アップは確実
事業会社の中でも、リクルートグループやファーストリテイリング、ソフトバンクなど、大手事業会社であれば、前職より高い年収でオファーされる可能性が高いです。積極的にSIer出身者を採用している企業です。
下記に私が転職支援してきた方をモデルにして、現年収と大手事業会社から提示されたオファー年収を紹介します。
大手事業会社からのオファー年収について
- 25歳 女性 年収420万円 → 年収660万円
- 30歳 男性 年収600万円 → 年収820万円
- 35歳 男性 年収920万円 → 年収1,100万円
大手事業会社であれば、現年収より平均100万円以上アップする方が多いです。
また中堅事業会社であっても、評価次第で現年収よりもアップする可能性はあります。リクルートテクノロジーズ含め、リクルートグループや大手事業会社は残業時間を制限していますので、ワークライフバランスがとれます。これまでの経験を活かし、プライベートの充実や育児に関与したい方にリクルートテクノロジーズ含めた大手事業会社はオススメです。
コンサルティングファームからのオファー年収について
- 25歳 女性 年収450万円 → 年収650万円
- 30歳 男性 年収600万円 → 年収800万円
- 35歳 男性 年収800万円 → 年収1,200万円
コンサルティングファームであれば年収200万円以上アップする可能性もあります。コンサルティングファームの中でも、デロイトトーマツコンサルティングやPwc、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングなどの外資系コンサルは現年収より大幅にアップする可能性は高いです。また日系のコンサルティングファームだと、ベイカレント・コンサルティングやアビームコンサルティングも現職よりも高い年収を提示してくる可能性があります。
SIer内で年収を上げるのは困難
中小SIerから大手SIerへの転職によって、年収アップを目指す方もいます。
しかし私が今まで転職支援してきた方の中で、現年収以上のオファー年収を提示された方は多くはありません。
というのも、中小SIerと大手SIerでは扱っているシステムの受注額や規模の大きさが全く異なります。そのため、同等程度の経験をしていないと、年収アップどころか採用される可能性も低いです。ただし、20代で、今後の見込みがあり評価が高い方であれば、年収が上がる可能性はあります。冒頭でも述べましたが、私がSIerの方をSIerへ転職支援してきた数が少ないのは、年収ダウンすることを懸念する方が多かったからです。
年収アップ&ワークライフバランスを考えるなら事業会社がオススメ
年収アップを考えているのであれば、事業会社もしくはコンサルティングファームへの転職がオススメです。
大幅な”年収アップ&スキルアップ” を望むのであれば、コンサルティングファームです。ただし、コンサルティングファームの多くぼ業務量が多く勤務時間が長いため、ワークライフバランスは取りづらいです。
そのため、”年収アップ&ワークライフバランス”を重視するのであれば事業会社が理想です。
SIer出身者の方で、年収アップ&ワークライフバランスを考えて転職を希望している方は、是非、ご連絡ください。
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