IT業界の中で年収の高い企業として、野村総合研究所(NRI)が挙げられます。
日本最大手のシンクタンクかつSIer、コンサルティングファームと3つの事業を行っています。
年収は年功序列で上がっていき、ほとんどの方が30歳で年収1,000万円を超えます。
就職・転職したいIT企業の中でも、常に上位の人気企業であることは間違いありません。
一方、そんな人気企業で働く方でも、転職しようとしている方が少なくないのも事実です。
実際に、私は野村総合研究所出身の方に毎年10数人程度、お会いしています。
各々の転職理由を聞くと共通している理由があったので、下記で説明していこうと思います。
野村総合研究所出身者の転職事情と理由について
野村総合研究所はIT業界の中で、人気企業の一つとして、転職者並びに就職者から一目を置かれる存在です。
ただし、NRIの方とお会いして転職理由を聞いてみると、納得のいく理由ばかりでした。
人気企業でも転職して実現したいことはありますね。
野村総合研究所に入社できるくらい優秀な方であれば、転職先は豊富にあります。
①年功序列のため優秀な方ほど転職していく
野村総合研究所は、年功序列で年収や役職が上がっていきます。
安定志向の方にとっては魅力的ですが、優秀な方ほど、裁量権を求めベンチャー企業やリクルートグループなどといった、実力主義の企業を好み転職しています。
またポストも空きづらく、課長、部長などの役職に就くことも簡単ではありません。
優秀な方は、自分の成果に基づいた年収、役職を求める方が多いです。野村総合研究所より早く課長や部長に就ける求人企業に転職する方が多いです。
②組織が大きく縦割りで横との連携が取りづらい
組織が大きすぎるため、他の部署との連携が取りづらいです。
これは野村総合研究所だけではなく、大手SIerでもよくある話です。各部署毎に仕事が分担されており、独立性が強く、協力体制が薄くなります。
「本当に同じ会社なの?」と思ってしまうほどです。
縦割りの環境は、システムエンジニアとしてスペシャリストを目指すのであれば、問題ありませんが、マルチに活躍できるゼネラリストとして活躍したい方には、不向きかもしれません。
③収入よりもワークライフバランスを重視
優秀な人が抜けがちな分、そのしわ寄せが在籍する優秀な方にきます。野村総合研究所には、クライアントからのオーダーも多く、仕事が多忙になりがちです。
また、収入よりもワークライフバランスを重視して、年収を100万円以上ダウンしてでも、残業時間を減らすことに重点を置いて、転職活動している方も少なくありません。
④ビジネス検討フェーズやシステム企画からシステム構築に携わりたい
優秀な方ほど、様々な開発に携わっていくうちに、0からシステム開発に携わりたいと思う方が多いです。「こういうシステムがあったら便利だな」と思い、BtoB・BtoC問わず、事業会社へ転職を希望する方が多いです。
事業会社であれば、ビジネス検討フェーズだけでなく、システムリリース後にユーザーやカスタマーの声を聞くこともできます。こういったことは事業会社に転職しないと実現しないことです。
結局のところ、SIerの方が抱える転職理由と似た内容です。
最後に
最近は時代の流れ的にワークライフバランスを重視したい方が増えてきました。
昔はコンサルティングファームへの転職希望者が多かったですが、ここ数年はリクルートテクノロジーズやリクルートグループなどの事業会社への転職希望者が多いです。
少しでも転職をお考えの方は、まずは一度ご相談ください。
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