転職サイトに登録すると、数多くのスカウトメールが届くと思います。
特にSIer出身者の方は、リクナビNEXTやビズリーチ、 AMBIなどに登録するだけで、100件以上のスカウトメールが届くでしょう。
私達、人材紹介会社の中でもIT業界をターゲットにした会社は非常に多いです。SIer出身者は求人企業から引く手あまたで、取り合いとなっています。
そのため、数多くのスカウトメールが届いたとき、「どの人材紹介会社にお願いしようかな~」「今すぐに転職活動したほうが良いのかな」と悩むかと思います。
結論から申し上げますと、スカウトメールが届いたからといって、すぐに転職活動をする必要はありません。
転職するタイミングは人それぞれのため、一概に「この時期が良い」とは言えません。
なかには関わっている開発プロジェクトの関係で、転職サイトに登録しても、転職が半年以上先になる方もいます。
SIer出身者の転職タイミング・スカウトメールへの対応方法について
人材紹介会社からスカウトメールが届くと、すぐに転職活動をしないといけないように感じられる方が多いです。
スカウトメールを送ってきた人材紹介会社に会うと、すぐに求人企業に応募する必要があると思っている方もいます。
人材紹介会社のキャリアコンサルタントに会っても、すぐに求人企業に応募する必要はなく、半年後の転職活動のために情報収集だけをする方も多いですよ。
人材紹介会社からスカウトメールが届いた際は、転職するまでの期間によって対応方法が異なるので、以下で説明していこうと思いますので、是非、参考にしてください。
すぐに転職を考えている場合
直近での転職を考えている場合、人材紹介会社のキャリアコンサルタントに対面で相談するべきです。
仕事が忙しくて、電話面談を希望する方も最近では増えていますが、電話でのコミュニケーションには限界があります。
会って話すことによって、双方の人柄が分かるものです。
また、求人企業などの説明を詳細に知るには対面じゃないと難しいはずです。
人生を左右するような転職活動は、可能な限り対面で行うべきです。
半年~1年後の転職を考えている場合
直近での転職をお考えでない場合は、まずは電話で情報交換を行い、その後、転職活動開始まで2~3カ月前程度になったときに、対面で相談するほうが良いです。SIer出身者の中にはプロジェクトによって、転職活動が半年~1年先になる方も多いです。
それでも、プロジェクトが終わってからスムーズに転職活動ができるように、前もって人材紹介会社に転職相談をしておいたほうが、いざ転職活動を開始する時にスムーズです。様々な人材紹介会社と話しているうちに、今後、どのキャリアコンサルタントに相談するか、考えておくといいでしょう。
自分の市場価値を知るために相談する場合
市場価値を知るためだけなら、電話面談だけで充分な情報を得られます。
先ほども述べましたが、優秀な人材紹介会社のキャリアコンサルタントほど、毎月数多くの候補者から相談を受けているため、転職を直近で考えている方を優先するかもしれません。自分の市場価値を知るためだけなら、効率も考えて電話面談での相談をオススメします。
メールベースのみの情報交換はオススメできない
最近では、電話面談以上に効率を考えて、メールベースで相談する方もいますが、メールベースのみでの情報交換は、電話面談以上に限界があり、得られる情報量が非常に少ないです。また、多くの人材紹介会社の本音としては、メールのみでやりとりをしたい転職希望者への対応は後回しにしています。
本気で転職をお考えであれば、多少時間を要しますが、人材紹介会社とは最低でも電話面談で情報交換をするようにしましょう。
転職のタイミングに関する注意点
賞与・査定評価前に退職交渉を開始しない
賞与をもらう前や査定評価の前に、現職に退職することを伝えると本来もらえる賞与額が下がる可能性があります。
退職希望を会社に伝える際には評価査定後の方がリスクは少ないと言えます。
また、一般的に、3月や6月、12月などといった決算や賞与後のタイミングで退職する方が多いので求人もその時期に増える傾向にあります。
直近での転職を勧める人材紹介会社には相談しない
転職するタイミングを急かす人材紹介会社が多いのも実態です。。。
そういった人材紹介会社ほど、求人企業の採用動向が読めていないことや、優良な求人企業を扱っていない傾向にあります。
冒頭でも申し上げましたが、IT業界においてSIer出身者は引く手あまたのため、少し転職時期を先延ばしにしても、市場価値が下がることはありません。
優良な求人企業ほど、継続して採用しています。
私が今までにリクルートテクノロジーズ含めたリクルートグループへ紹介した候補者の中には、半年近く選考が先延ばしになり、内定となった方もいます。
転職活動は必ず在職期間中に行う
退職してから、時間を設けて転職活動を行う方がいますが、絶対にオススメできません。
在職中だからこそ、転職活動を焦らず慎重にできます。
また、離職中の方を採用しない求人企業もあります。
多くの人材紹介会社は在職中の方に優先的にスカウトメールを送っています。離職中だと人材紹介会社からスカウトメールが届かない可能性もあります。
SIer出身者の中には、すぐ次のプロジェクトにアサインされ、忙しく、仕事を辞めない限り、転職活動に専念できないと思う方もいます。忙しいのであれば、土日でも人材紹介会社と面談可能です。できるだけ対面で人材紹介会社に相談されることをオススメします。
SIer出身者で少しでも転職をお考えの方は相談ベースでも連絡ください
転職サイトに登録して、多くのスカウトメールがきて、驚くかもしれません。
転職のタイミングも重要ですが、まずは届いているスカウトメールの中から、人材紹介会社を選ぶことが大切です。
今すぐの転職を考えていなくても、今後のキャリアプランについて人材紹介会社に相談することで、転職活動に関する視野が広がります。
私が転職支援してきたSIer出身者の方の中には、転職相談から1年後に転職した方もいます。
もし、現職に不満がなくても、今後転職について考えることがあれば、相談ベースでも良いので、ご連絡ください。
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