転勤や部署異動などの人事異動は、年度末後の4月や10月に多いですね。辞令については、1カ月前くらいに出されることがあり、引っ越しを伴うものになると、物件探しや荷造りで大変になるでしょう。また部署異動の場合、現職とは全く異なる部署に異動になる可能性もあります。
なかには希望していない人事異動もあり、これを機に転職する方も多いです。人事異動を甘んじて受け入れたとしても、次の人事異動の時期がいつになるかなんて予想もできないでしょう。金融系に関しては、癒着による不正やトラブルを防止するために、平均して3年ごとに人事異動があるようですね。
栄転もありますが、希望していない人事異動があった場合は転職することをオススメします。
人事異動で希望しない部署に異動になったときの注意点
人事異動では会社の組織変更などによる人員配置の変更によって、違う部署や支店などへ勤務先が変わります。特に転勤を伴うものになってくると、自分自身だけでなく家族にも影響が出てきます。そのため、最近では転職によって「転勤なし」といった求人を求める候補者も増えてきています。
異動を断ることは非常に難しい
日本企業の多くが終身雇用として長期的に働くことを前提としているため、会社・組織としての雇用規制が厳しいです。それゆえに、会社・組織が持つ人事権は強く、人事異動は原則的に拒否できない場合がほとんどです。
特に就業規則で「業務の都合により配置転換や転勤を命じることがある」などといった文言が記載されていると、人事異動の拒否が業務命令違反となり、懲戒の対象にもなり得ます。総合職の場合、転勤を伴うことを前提に給与が上乗せされていることもあります。
部署異動=転職と思っておくべき
人事異動の中でも部署異動は働き方や仕事内容などに関して全く変わることがあり、同じ会社なのにあたかも転職したかのようになります。また部署によっては、残業が多くなることも考えられます。
営業だった方が経理、その逆もあり、全く違うキャリアを積むことになることも考えられます。転勤を伴わなくても、部署異動を機に転職する方も多いです。大手・中小関わらず、会社の方針によって部署異動は急に訪れます。
転職先には人事異動が転職理由であることを伝えない
異動を理由に転職する方は多いのですが、転職先にネガティブな情報を伝えてはいけません。特に転勤に関しては、その会社を選んだ時点で分かっていたことだと、面接官に追求されることもあります。
もし転職理由として説明するのであれば、部署異動によって職種が変わるため、今までと同じ職種のキャリア形成をしたいという場合です。これは、スペシャリストを目指し、同じ仕事を続けたいアピールになります。
異動先で年収がダウンする可能性もある
部署異動による職種の変更だけでなく、たとえ同じ職種による異動でも、異動先でのパフォーマンスにより給料が下がることがあります。さらに会社によっては部署だけでなく地域ごとに支給している手当に差を出しているところが多いです。
多くの会社で、その物価によって給与や手当に差を出しているため、関東圏内は高く、地方が低く設定されています。
自分が望まない人事異動にはリスクが多い
繰り返しになりますが、人事異動を理由に転職する方が多いです。ただ人事異動が悪いと言っているわけではありません。そもそもの目的としては、適材適所への人材配置による能力の開花や異動先の発展、従業員のスキルアップなどが考えられます。こういった目的があるのであれば、皆さんとしてもメリットのほうが多いでしょう。
転職する方の多くは、「望まない人事異動」を命じられているからです。
- 前職の経験を活かせない
- 県外への転勤
- 望まない部署への異動
- 明らかな嫌がらせ
- 年収の大幅なダウン
- 降格 など
こういった理由が考えられるのであれば、転職を検討されることをオススメします。我慢していても、自分の仕事へのモチベーションを下げてしまい、悪循環に陥ってしまいます。
もし、現在、望まない人事異動によってお困りの方は、相談ベースでも構いませんので、ご連絡ください。
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