私が転職支援してリクルートグループから内定をもらった候補者の話を聞くと、皆さん口揃えて「面接が不安だった」と言われます。
リクルートグループの選考では、書類選考から2~3回の面接を経て内定が出ます。
書類選考は他の企業と比べて特筆すべき点は少なく、応募している職種で求めているスキルを満たしていれば、見送られる可能性は低く面接に進みます。
しかしリクルートグループの面接難易度は高く、私が担当した候補者の中には、リクルートグループの面接で落ちて、某大手総合系コンサルファームから内定が出た方もいます。
そのくらいリクルートグループの面接は厳しく狭き門なのです。
今回はリクルートグループの面接に通過するためのポイント5選を私が今までリクルートグループへ転職を支援してきた内定者からの情報を基に、面接でのポイントとなっている点を説明していきたいと思います。
以下で説明していることはITエンジニア職・営業職のどちらにも共通していますので、リクルートグループの選考を受ける方は参考にしてください。
1:求めている人物像を分析する
リクルートグループの面接では候補者の人物面を判断するうえで、下記4つの点を重視してきます。
圧倒的当事者意識(ATI)
リクルート全社員に浸透している概念で、物事を当事者(自分ごと)として捉えることです。新入社員・中途に関係なくリクルートで働く全ての方が自分で考えて行動することを求められます。
思考の深さ
思考の深さは、考える幅・突き詰めること・様々な視点(角度)、この3つの掛け合わせからなるもので、単によく考えるだけではありません。
進路や部活、サークル活動など、何かものごとを選択する際に、思考の深さがあったかどうか求められます。
内省性
経験を深く振り返ることを指す言葉です。具体的には、仕事での成功経験・失敗経験を振り返り、PDCAが上手く回せているかを見てきます。ただ振り返るだけでなく、「何が原因・要因になっていたのか?」と問題解決力・分析力を求められます。
向上心
リクルートで求められる向上心は、新しい知識や刺激に対して、常に関心を持って行動できるかどうかです。実力主義のリクルートでは、成果を上げるための工夫をこらす力が特に求められます。
2:質問には端的かつ結論から話す
面接官からの質問に結論から話して、自分が言いたいことを伝えます。PREP法といわれる話法で、
結論→理由→詳細→結論という流れで話していきます。
特にリクルートの面接官は、理由について深彫りしてくるため、最初に理由から話すと、話が脱線しがちです。
また結論に対する理由が多過ぎても、面接官に話が伝わりづらく、要約する力がないように思われてしまいます。
そのため1つの結論に対して理由は3つまでにしておきましょう。
【質問の回答例】
下記回答例は、大手SIerでPM・PLポジションで働いていた方がリクルートの面接で実際に話した内容から抜粋しました。
面接官:「今回の転職理由をおしえてください。」
候補者;「まず事業会社に行きたいと思い、転職を決意しました。
システムを作りたいと思いSIerに入社しましたが
SIerはシステムを開発すること自体が目的となっています。何故そのシステムを
作るのか、そのシステムを作ることでどのように業務が改善されるのかなどを
直接見たいと思いました。事業会社側であればそれが出来ると思っています。」「事業会社に行きたい」という結論で始まり、
「何故そのシステムを作るのか?」
「そのシステムを作ることでどのように業務が改善されるのかなどを直接見たい」と事業会社側で働きたい理由を2つ述べています。
ネガティブな情報がなくポジティブな転職理由は、面接官から好印象を受けやすいです。
3:話す内容を文章に起こす
リクルートの面接で質問される内容は、他の企業で聞かれることと変わりません。
ですが、1つ1つの回答に対して「なぜ?」と深彫りしてくるのがリクルートの特徴です。
そのため、結論に関する理由付けと詳細を一度文章に起こして、内容に矛盾がないか確認しておく必要があります。
短い言葉で面接官に伝わる内容であれば、短くてもかまいませんが、説明しなければ伝わらない内容は丁寧に説明しないと、説明力不足だと思われてしまいます。
丁寧に説明する際の時間の目安は約1分半程度で、文字数でいうと300~350文字程度になります。
【面接で丁寧に説明すべき内容】
- 転職理由
- 志望動機
- 今後のキャリア(5年後~10年後)
- 長所&短所
- 仕事で苦労したこと
- 今までの仕事でもっとも大きな失敗やミス
- 現在の仕事を選んだ理由
- その会社でこれまでの経験やスキルを活かせる点
- 今の自分の課題
- 身に付けたいスキル
4:自己分析と他己分析
面接官は様々な質問から、候補者がどういう方かを知ろうとしてきます。
面接官に説明する前に、自分がどういう人かを両親や付き合いの長い友人からヒアリングしておきましょう。
これは他己分析といわれるもので、身だしなみや癖、口調などといった無意識な点を理解することができます。
また長所や短所も自分で思う点と他人から思われている点がズレていることもあります。
【他己分析する際のポイント】
様々なタイプの人に聞く
同じタイプの人達から意見をもらうと、偏った回答になりがちです。なので年齢・立場、異性など様々な方から話を聞いてみてください。
回答が多ければ多いほど、他己分析から深い自己分析につながります。
具体的に質問する
意見を聞きたい方に自分の長所や短所、第一印象など具体的な回答が得やすい質問をします。
また理由についても聞きましょう。具体的なエピソードも聞いておくと、面接官に説明する際の信憑性が増します。
5:キャリアコンサルタントとの面接対策
1~4のポイントをふまえて、リクルートのための面接対策をキャリアコンサルタントと行います。
「リクルートのための」と強調しているように、リクルートの面接は難易度が高いため、本番前に考えてきた内容をキャリアコンサルタントとすり合わせることは必須です。
候補者の中には面接対策によって、内容をリクルート仕様に大幅に変更する方もいました。
面接対策はエージェント経由で応募する最大のメリットです。
しかしエージェントの中には、企業に推薦するだけの所や面接対策を文章のみで済ませる所もあります。
それでは自己応募と何も変わりません。
エージェント経由で応募する際は、面接対策の有無を確認しておきましょう。
※弊社であれば、対面で面接対策を行うのでご安心ください。
リクルートグループ システム系職種への転職内定率はNo.1!
私は約16年間、IT、コンサルファーム、リクルートグループに特化して人材紹介を行ってきました。
中でもリクルートグループ システム系職種へ転職内定率は、”No.1″ です。
私がリクルートグループへの転職を支援してきた方の中には、一度面接でNGとなったが、私経由で再度挑戦して内定が出た方もいます。
内定者の数でいえば、大手エージェントには及びませんが、推薦後のフォローにより、リクルートグループのみならず、他の企業でも高い内定率を誇っています。
私が推薦する各企業ごとに高い内定率を維持するために行っていることが、候補者との綿密な面接対策です。
面談した候補者には、私独自の「面接で聞かれる50の質問」に答えてもらい、回答を基に面接対策を行っていきます。
質問の中には、「ここまで面接官は聞いてくるの?」と思う点もあるでしょう。
それがリクルートグループの選考を通過するための必要な準備なのです。
リクルートグループに転職を希望されている方、面接が不安な方は、ご連絡ください。
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